過去ログ - 京太郎「救われぬ愛に救いの手を」
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95: ◆VB1fdkUTPA[saga]
2013/01/02(水) 21:47:59.69 ID:WkIFPeFoo
私が大仰に頷く。
それに優希が「がんばれよー」と笑い、まこが「何時も迷惑かけるの」と苦笑している。
咲も和も、困ったように顔を見合わせ、微笑みあうだけだ。
この光景で、誰も困る人はいない。
須賀君も、まこも、優希も、和も、咲も。
そして、私も。
最高の幸せだ。
この関係が崩れないということ。
私の夢を叶える、誰も不幸にならない。
そうして今、全国の舞台に立つことが出来ている。
それも全て私の仲間たち。
彼女たち……そして、彼だ。
県大会に参加できるようにしてくれた須賀君。
本気の文句も言わず私たちのために汗を流してくれる須賀君。
私たちの現在を支えてくれる須賀君。
須賀君との出会いを私は思い出す。
京太郎『カモ連れてきたぞー』
そう言って最後のメンバーになった咲を連れてきた彼。
当初、何処までも初心者であるあの子に麻雀を教えていたのは私。
彼の人となりに身近に接する機会が多かったのは、咲に続いて私だ。
咲には及ばないけど、彼を一番に知るのは私だ。
ふふん、と笑いたくなるのは少し抑える。
地下鉄を利用し、会場へ。
抽選会のため、他の県代表の部長たちと共に並んで待機する。
ふと、目があった。
須賀君が観客席に座っているのが見える。
京太郎「行けー!清澄ー!!」
と、そんな声。
周りの部長が私をちらりと見た。
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