過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/04(金) 23:00:48.63 ID:yAr9XARu0
ほむらが歩く後ろを、頭半分は高いネミッサがついていく。どんどんと人通りの少ない方にすすんでいるようだ。無口で前方を歩く黒髪を、ネミッサはぼんやりと見つめながらついていった。正統派すぎるその髪質が光沢を放っている。戦塵にまみれている様子がないのが、なんとも羨ましい。
(あれ? 完全にストレートってわけじゃないのね)
先を歩くほむらの腰まで伸びた後ろ髪が左右に分かれていた事に気づいた。何かこの無愛想な少女の隠れた茶目っ気のように感じられる。正面から見ると凛とした歩きなのだが、後ろの左右にはねた後ろ髪がピョコピョコ揺れてなんとも可愛らしい。
「はー、なんか知ってるように歩くねー。私は一回くらいじゃ覚えられないなぁ」
聞こえているのかいないのか、ほむらは無言。手にはグリーフ・シードとは違う宝石を握っている。
その足がなにもないところでピタリと止まる。陰鬱な顔で振り返るほむらに気づかず、ネミッサがぶつかりそうになり、つんのめる。
「ここが結界の入り口。本来なら魔法少女しかあけられない」
「ふーん、『なんかある』のはわかるけど、開け方まではねー」
「開けるだけなら私がやるわ。中には使い魔しかいないし、それと戦って頂戴」
「それが試験ってやつね。いいわよ、やっちゃうから」
ほむらに協力をさせるには、『使える』と思ってもらわなければならない。少なくとも、この戦いに苦戦するようであれば、ほむらはネミッサを見限るだろう。それは避けたい。出来れば自分の戦い方と実力を知ってもらうような戦い方のほうがいいだろう。
「ちゃっちゃとやっつけて、ホムラちゃんのお眼鏡に叶うようにしないとねぇ」
「いいからとっとと行きなさい、怖気づいてない?」
「まさか? こう見えて、エグリゴリの悪魔と喧嘩したこともあるのよ」
ほむらには通じない武勇伝。ほむらはそんな無駄口を叩くネミッサの腰を足の裏で押し出すことにした。見事な艶かしい脚線美の蹴りには、茶目っ気というかある種のユーモアがにじみ出ていた。蹴られた当のネミッサはたまったものではないが。
「痛ったー。ああもう、なんなのよ」
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