過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/04(金) 23:01:45.43 ID:yAr9XARu0
ほむらが歩く後ろを、頭半分は高いネミッサがついていく。どんどんと人通りの少ない方にすすんでいるようだ。無口で前方を歩く黒髪を、ネミッサはぼんやりと見つめながらついていった。正統派すぎるその髪質が光沢を放っている。戦塵にまみれている様子がないのが、なんとも羨ましい。
(あれ? 完全にストレートってわけじゃないのね)
先を歩くほむらの腰まで伸びた後ろ髪が左右に分かれていた事に気づいた。何かこの無愛想な少女の隠れた茶目っ気のように感じられる。正面から見ると凛とした歩きなのだが、後ろの左右にはねた後ろ髪がピョコピョコ揺れてなんとも可愛らしい。
以下略
18
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/04(金) 23:02:40.72 ID:yAr9XARu0
不安定な結界を抜け、二人は先程と同じ所に戻ってきた。結界内をいくら歩きまわっても出口は同じというあたり、異界化に似ている。
ほむらは落雷の轟音でおかしくなった耳は治ったのだろう。いつもと変わらぬ風情で髪をかきあげる。その仕草すら様になっているのがネミッサにはなんとも憎らしい。本当にこの子は中学生なのだろうか。
「ま、こんなもんね。でも魔女ってのはもっと強いんでしょ?」
以下略
19
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/04(金) 23:03:25.69 ID:yAr9XARu0
そんな余裕のある態度に、ますますネミッサは苛立つ。だがここが我慢のしどころとかろうじて抑える。
(あんの澄ました顔を涙でぐちゃぐちゃにしてやる!)
ほむらと別れたネミッサは、武器の用意を考えることにした。先ほど戦って分かったが、魔法だけで戦うよりは、接近戦でも戦える様な武器がやはり欲しい。せめて近づく攻撃や相手を払い、メインの魔法を叩き込めるように牽制が出来るようにしたい。このちっちゃくなった体では以前使った防具なんて合わないし、それを直すには時間がかかるだろう。取り敢えず悪魔の力が宿った銃や弾丸、ナイフあたりを用意する。そして余った武器をほむらに提供してもいい。携帯電話も用意しないといけない。ほむらから指示が来たらそれにも応じなくてはならない。多少時間があればネットワークに連れて行ってダメ押しでもしよう。マルスムのときみたいに、ネットワークを通じてあちこち引っ張り回してもいいかもしれない。これから忙しくなる。ネミッサは嬉しくなった。
以下略
20
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/04(金) 23:13:36.25 ID:yAr9XARu0
筆者です。
>>16
、17がちょっとおかしいですね。コピペミスです。すみません。
お見苦しい点、失礼いたしました。
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21
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/01/05(土) 01:05:54.42 ID:qrF4KEYmo
ソウルハッカーズとまどマギのクロスとはなんて俺得
横に長すぎて見難いから、適当なところで改行してくれるとうれしいかなーって
22
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/01/05(土) 01:10:25.67 ID:1VPD8z+r0
乙
ちっぱいほむっぱいprpr
23
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:32:40.26 ID:wOPwqajX0
筆者です。
外出先から戻ったので再開いたします。
以下略
24
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:33:45.52 ID:wOPwqajX0
二章
【ともえまみ】
こっぴどくほむらに叱られたネミッサは、早速指示を出された。魔法少女としてベテランの巴マミとの接触である。この街を縄張りとする彼女はその正義感ゆえ、他の魔法少女への猜疑心が強い。そのため、魔法少女ではないネミッサに接触をさせようとした。
以下略
25
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:34:25.69 ID:wOPwqajX0
マミはほむらが転入する同じ中学校の先輩ということなので、平日昼間はほとんど自由時間だ。魔法少女同士であれば無駄に敵愾心を煽る可能性があるとのことだが、同じ学校でバレたりしないのだろうか。
相手に信頼してもらうには嘘は良くないのではないか、というネミッサの意見をほむらは渋々取り入れ、こちらからは話さないが嘘はつかない、というようにした。
ともあれ、昼間暇なネミッサは、暇つぶしも兼ねて地理を把握するためにも街を歩く。ここ最近急に開発が進んだ街はどこも小奇麗で新しい店が多かった。服装にもほむらにダメ出しをされたので、無難な服を探すのも目的だ。幸い、顔立ちや髪の色でちょっと変わった外国人扱いされていたため、店員に見繕って貰う方法で選んだ。もっとも、ネミッサのセンスがぶっ飛びすぎて、対応した店員は大変苦労したことだろう。
結局、銀髪に似合う黒系統の服にまとめたネミッサは、街へ繰り出した。だがその表情は暗い。
以下略
26
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:36:01.93 ID:wOPwqajX0
暗澹とした気分では面白くない。散策くらいは楽しくやりたい。ネミッサはウィンドウショッピングと割り切り開き直りなった。そのせいで、学校が終わる時間を過ぎたことなどまるで気づかず、街の空気を楽しんだ。幸い補導されるようなことはなかったが、身体検査をされると、魔晶変化した短銃が見つかってしまうので、ちょっと安心していた。
気づいたときには遅かったが、まさか校門の前でマミを待ち伏せするはできない。不自然すぎる。可能であれば下校中を狙い、そこで偶然を装い話しかけるのが良いだろう。幸い、マミの部屋は何度も行っているのでそこから逆に学校に向かうようにすれば、途中で行き合うだろう。それでダメなら魔女狩りのパトロール中に街に出ているからそこを探せばいい。どうせほむらの言っていた転入日はまだだ。最悪明日でもいいのだから。
などと、気楽に考えているとあっさり見かけた。運がいい、とにまりとすると、一人下校中のマミに接触した。くせっ毛なのかロールの巻いた髪と、柔和なタレ目が特徴的だ。それと、中学生とは思えない凹凸のはっきりしたスタイル。男より、むしろ女性から注目されるその胸は特筆すべきなのだろう。
なによりその母性的な雰囲気に見ていてネミッサが和んでしまう。母親なんてものを持たないにも関わらず感じてしまうのだから、相当なものなのだろう。
以下略
27
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:36:36.88 ID:wOPwqajX0
「アンタも幸せになんなきゃだめだよ。マミちゃん」
次にあった時は携帯電話の番号とアドレスを交換しよう。心に誓った。ほむらの思惑なんか知るもんか。仲良くしてやる。
もう、失わない。
以下略
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