過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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351: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/23(水) 21:56:08.73 ID:IJ1OI9UG0

そういえば、とほむらは気になることを口に出す。
ネミッサが先に店にいたことだ。日中用事があることを聞いていたため
遅れるものとばかり思っていたので、先にいたことをふと尋ねる。

「ネミッサ。昼間用事があると聞いたけど、
ずいぶん早く終わったわね」

「ン? ああ、仕事じゃないのよ。……一応仕事ではあるのかな……
イラストレータやってる知り合いがいてね……」

と友子との話を掻い摘んで説明する。彼女が相棒の妹であること。
今度絵本を作るため、アイディアを探していること。そして、自分が
たどってきた数奇な運命を話したこと。

「アタシらのことそのまんま本にはしないんだろうけどね、
アイディアがないって嘆いてたから、ちょっと協力したのよ」

お礼が出たら還元するわ、というと、案の定杏子が喜ぶ。相変わらずの
食い気だ。

「へえ、なんて人?」

「あー、名前はわかんない。けど、『スナッピー』って
イルカみたいなのが代表作だってよ」

「えー、それ結構有名な人だよー。一度会ってみたいなぁ」

イラストを描くまどかは興味をそそられたらしい。自分の絵は決して
人に見せられるものではないが、自分の進路を考えるうえで気になる
とのことだった。

「あー、そっか……、私らも『みらい』があるんだもんね」

さやかが呟く。魔法少女としての戦いは決して楽観視できるもの
ではない。けれども、少なくとも人工浄化のグリーフ・シード(今は
便宜上『RGS』あるいは単に『リサイクル』と呼ばれている)の
おかげで生き残る可能性が大きくなっていた。


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