過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/24(木) 23:17:23.04 ID:2Cr3Y+C40
マミの心配事は、グリーフ・シードが元は魔法少女で、元人間だ、
ということだ。彼女たちも好き好んで魔女になったわけではない。
その彼女たちが何度も『リサイクル』されるような状態で、永遠に
解放されないという状態が気になっているということだった。
「あ、そっか……。そう思うとちょっとかわいそうですね」
「そう思うとね……なんとなく、使うのを躊躇っちゃって」
皆がマミの方を見る中、ネミッサの表情がわずかに硬くなる。何か
言いたげだがそれを言いだせず、頬を掻くだけだ。
「でも仕方ねえだろ。使わなかったらこんなローテーション出来ねえぞ」
「私は割り切っているわ。ネミッサが私たちのために
作ってくれたシステムだもの。感謝して使うつもりよ」
ほむらは、ネミッサの表情に気付いていた。だからネミッサ寄りの
発言を選んだ。もともと、スタンスとしてはこのシステムを
歓迎していたので、自然な言葉が選べた。
「それは、わかっているんだけれど。彼女たちは、
いつになったら解放されるのな、と思うとね……」
マミは、自然にこぼしたつもりなのだろう。だが、それがネミッサの
とある部分に触れてしまった。
「……じゃぁ、使うの止める? マミちゃん」
低い声色に、一同が振り向く。そこには、俯いて表情を隠している
ネミッサの姿があった。
「止めて……、魔女になった方がよかった?」
マミは自分の失敗を悟った。自らの発言が、図らずもネミッサの努力を
否定しかねない言葉だということに。
ネミッサの声は、濡れていた。
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