過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:56:04.80 ID:wOPwqajX0
そこはお菓子だらけの結界だった。お髭の結界しか知らないネミッサは周囲をキョロキョロ見回す。ポップなお菓子まみれの地獄絵図。天井からぶら下がる逆さ吊りの人間のようなオブジェには首がない。
「あいっかわらず悪趣味ねぇ」
インチキジャグラーだってもう少し洒落が効いていたようだが、この陰気な雰囲気が魔女の内面なのだろうか。それは同時に……
「大丈夫だ。まだ完全に孵化したわけじゃない。だけれど気をつけて。ここはもう魔女の結界の中心なんだ」
「あらアンタいたの?」
「ずいぶん毒があるね」
「あ、いや、サヤカちゃんの胸の感触で頭がいっぱいで、すっかり忘れてた」
「うわ、引くから、それ、引くから」
「しかし、君は本当に悪魔なんだね」
「信じてもらわなくてもいいんだけど、アンタには」
「いや、信じるよ。けど、今まで実例がなくてね。興味深いんだ」
悪魔と接触したインキュベーターはいないわけではないらしい。だが、それが今まで意味がなかったのは魔法少女になる素質がないためだった。考えてみれば当然の話しで、悪魔の寿命からみて人間の年齢で第二次成長期などという『生まれたて』な悪魔などそうそういるわけもない。そもそも接触する確率も低く、それが生まれたての可能性も低いとなればますますインキュベーターの視野に入りづらくなる。それがさらに素質を持つかどうかとなればもうお手上げだ。QBはそう言っている。
”美樹さん、聞こえてる? 鹿目さんから聞いたわ。無事ね?”
マミからのテレパシーがさやかに届く。結界内は携帯が通じないため、QBが中継するテレパシーが頼りだ。魔法少女同士であればQBの中継は必ずしも必要ないが、候補生の場合には必要らしい。
”マミさん! 聞こえます。私たちはまだ無事です”
”無理をしないでね。鹿目さんと合流するわ”
”平気です。ネミッサもいますし”
”急いで行くわね”
さやかのテレパシーを察し、ネミッサが切り出す。
「来るみたいね」
「うん、連絡付いたよ」
さやかの言葉少なになってくるのは緊張の現れか。生き死にがかかっているのだ。緊張して当たり前だ。だがネミッサがその肩を掴む。意外に強い力だ。それが意味するところは。
(安心して、絶対に守るから)
さやかはしっかり頷いた。その肩の手を添えて応える。
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