過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:39:25.91 ID:WjAemYY10
さらに翌朝、一悶着あった。
「ちょっと、待ちなさい。一緒に行くわよ。仲直りしなさい。一緒に謝ってあげるから」
「イヤよ、それじゃアタシが悪いみたいじゃない」
「じゃあ暁美さんが悪いってこと?」
「そ、そうじゃないけどさ、ってアンタはアタシのお母さんか!」
「ちゃんと歩み寄りなさい。聞き分けの無い子ねえ」
「いくらマミちゃんの話でもこれは無理! 勘弁して」
(あ、もう……。テレビの中に逃げ込んじゃった。……私も学校に行きましょう)
大きくため息一つついて、ネミッサが逃げ込んだテレビを見つめた。ほんの少しだけ、仲直りが先延ばしになったことを喜んでいる自分がいて、マミはへこんだ。
「これはこれは、久しぶりですね。若きサマナーは、別行動ですかな」
「……アンタはさすがに見破るわねぇ」
「それは当然です。ここをどこだと思っておりますか? そしてそこにいる私どもをなんだとお思いでしょうか」
「バカにしたわけじゃないわ。説明の手間が省けて助かるもの」
「……さて、その貴女が、こちらにどのような御用で?」
「これを分析して欲しいの。これが何なのか。可能であればうまく活用したいんだけど」
「ほほう、これは……現物を見るのは初めてですね。非常に興味深い」
「なら、使い道も?」
「当然です。ですが、実物を手に入れたことはありません。お預かりしても?」
「モチロンよ。壊さなければいいわ。ただし……」
「ええ、取り扱いには細心の注意をはらいましょう。何かわかればご連絡しますよ」
「あらあら、ずいぶん見ないうちに……」
「そういうアンタはまるで変わってないわね」
「ふふ、でも、一目見て解ったわ。目と心根はあの頃のままね。あのサマナーとはどうしたの?」
「みんなそう云うわね。んなのいいからさ。頼みというか相談事なんだけどね」
「電話で言ってたわね。確かに検討に値するとは思うわ。……もっとも、受け入れるかどうかは個々人だから」
「難しそう?」
「いいえ、ちゃんとした制度にすればいいのよ。あとは、受け入れとか……考えることは色々あるからすぐにとはいえないけれど、前向きな返事期待していて」
「お願いするわね。近いうちに最低一人は連れてくる。元々、その子みたいなのを想定しての相談なのよ」
「いい子だといいわね」
「すごくいい子よ。優しいし、可愛いし、強いわ。……それとね」
「何かしら」
「別の相談もあるの。一人の女の子のことよ」
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