過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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61: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/06(日) 21:39:25.91 ID:WjAemYY10
さらに翌朝、一悶着あった。

「ちょっと、待ちなさい。一緒に行くわよ。仲直りしなさい。一緒に謝ってあげるから」

「イヤよ、それじゃアタシが悪いみたいじゃない」

「じゃあ暁美さんが悪いってこと?」

「そ、そうじゃないけどさ、ってアンタはアタシのお母さんか!」

「ちゃんと歩み寄りなさい。聞き分けの無い子ねえ」

「いくらマミちゃんの話でもこれは無理! 勘弁して」

(あ、もう……。テレビの中に逃げ込んじゃった。……私も学校に行きましょう)

大きくため息一つついて、ネミッサが逃げ込んだテレビを見つめた。ほんの少しだけ、仲直りが先延ばしになったことを喜んでいる自分がいて、マミはへこんだ。



「これはこれは、久しぶりですね。若きサマナーは、別行動ですかな」

「……アンタはさすがに見破るわねぇ」

「それは当然です。ここをどこだと思っておりますか? そしてそこにいる私どもをなんだとお思いでしょうか」

「バカにしたわけじゃないわ。説明の手間が省けて助かるもの」

「……さて、その貴女が、こちらにどのような御用で?」

「これを分析して欲しいの。これが何なのか。可能であればうまく活用したいんだけど」

「ほほう、これは……現物を見るのは初めてですね。非常に興味深い」

「なら、使い道も?」

「当然です。ですが、実物を手に入れたことはありません。お預かりしても?」

「モチロンよ。壊さなければいいわ。ただし……」

「ええ、取り扱いには細心の注意をはらいましょう。何かわかればご連絡しますよ」



「あらあら、ずいぶん見ないうちに……」

「そういうアンタはまるで変わってないわね」

「ふふ、でも、一目見て解ったわ。目と心根はあの頃のままね。あのサマナーとはどうしたの?」

「みんなそう云うわね。んなのいいからさ。頼みというか相談事なんだけどね」

「電話で言ってたわね。確かに検討に値するとは思うわ。……もっとも、受け入れるかどうかは個々人だから」

「難しそう?」

「いいえ、ちゃんとした制度にすればいいのよ。あとは、受け入れとか……考えることは色々あるからすぐにとはいえないけれど、前向きな返事期待していて」

「お願いするわね。近いうちに最低一人は連れてくる。元々、その子みたいなのを想定しての相談なのよ」

「いい子だといいわね」

「すごくいい子よ。優しいし、可愛いし、強いわ。……それとね」

「何かしら」

「別の相談もあるの。一人の女の子のことよ」


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