過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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67: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/06(日) 21:45:31.96 ID:WjAemYY10
「久しぶりだな。不在の時に来ていたようだが。すまんな」

「いいって。受け取るもんは受け取ったし、つかいないの知ってたし」

「ほう……。さて、今日はなんの用かな。研究で忙しいとはいえ、追い出すほど野暮ではない」

「メアリに言づけした件よ。噂くらいは聞いてるとかさ」

「勿論知っておる。今回はそれが相手か。興味深い」

「んじゃあさ……」

「皆まで言うな。当然知っておる。ただ、私の研究に関わりが薄いのでな。開発には時間はかかるぞ」

「三週間くらいで頼めるかな」

「『祭り』にはなんとか間に合わせよう」

「はー、アンタらはどこまで知ってるのよ。察しがいいというかなんというか」

「それ故、協力を求めたのではないかね。安心するがいい。久しぶりに私の本気を見せようではないか」

「はー、何その頼り甲斐」



怪我も完治し、リハビリを兼ねて街中を歩くネミッサ。しかし心はここにあらず。どうしても契約をするさやかのことで頭が一杯になる。生返事をしてしまったため、たい焼きを二つも購入してしまったくらいだ。受け取って気づいたが返すのも億劫でやめた。これを食べきって晩御飯を食べなかったりしようものなら、またマミから何か言われそうだが仕方ない。
声をかけられたのはそんなときだった。

「ちょっと、そこのあんた。ちょっといいかい」

振り返るとそこにいたのは棒状のお菓子を咥えた少女。ワイルドという印象。だが粗にして野だが卑ではない、という言葉がしっくり来る。妙な気品をたたえていた。マナーは知っているが無視している、偽悪的な香りがする少女。ちらりとみえる八重歯が可愛い。



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