42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 17:00:30.38 ID:+WdTgy6X0
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2013/01/06(日) 17:01:39.70 ID:+WdTgy6X0
聞こえてきたそんなやり取りに周囲の人間からあからさまな安堵の声が漏れる。
それはそうだ。ものの数分でここも戦火に包まれるだろうことがわかっている。
いくら危険な現場で働くことに慣れた荒くれの作業員とはいえ、事前に避難出来るならばそれに越したことはない。
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 17:32:22.97 ID:+WdTgy6X0
「ギリギリ間に合いそうだな。一時はここで取り残されるんじゃねぇかとヒヤヒヤしたけどよ」
自分よりも頭二つ分ほど大きな体を屈めて、髭の男が耳打ちしてくる。
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2013/01/06(日) 17:34:34.19 ID:+WdTgy6X0
ミスった
自分よりも頭二つ分→コウよりも頭二つ分
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 17:42:49.71 ID:+WdTgy6X0
――そっちに行くの?
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 17:45:10.17 ID:+WdTgy6X0
――そっちには行かない方がいいと思うな。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 17:52:29.88 ID:+WdTgy6X0
「そっちってどっちだ? 行かない方がいいってどういうことだ?」
「おいおい兄ちゃん、何ぶつぶつ言ってんだよ。置いてかれるぞ」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 17:58:27.44 ID:+WdTgy6X0
「そっちとかこっちとか、何なんだ? 誰なんだよ!?」
「なんだぁ? 今頃パニックか? 仕方ねぇ兄ちゃんだぜ」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 18:07:31.00 ID:+WdTgy6X0
突然、ドン、と大きな音がした。
今いる場所のすぐ近く、先ほどまで若い軍人に連れられた作業員たちが歩いていた方向だ。
「…………なん、だ?」
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 18:16:19.79 ID:+WdTgy6X0
爆風が勢いよくコウたちに襲い掛かってくる。
幸いだったのは付近に何もなく、ガラス等の破片が飛んでこなかったこと。
しかし、それでもさっきまで立っていた位置からいくらか吹き飛ばされるほどの強い風だった。
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