272: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:42:36.39 ID:ixkX4qjIO
「まあ、私の胡散臭い統計よりも織莉さんの未来予知の方が信頼できるもの。仕方のない事ね」
あまり表情を動かさずにほむらは言うが、明らかに少しだけしょげていた。
「ほ、ほむら、気を落とさないでくれ。悪気があったわけじゃあないんだ。本当だよ、信じてくれ」
273: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:43:06.94 ID:ixkX4qjIO
その一言で部屋が沈黙に包まれる。
宗介以外は。
「なんだ。気が付いていなかったのか?」
274: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:43:39.72 ID:ixkX4qjIO
「名前についてはいいかしら?
それで、ワルプルギスなのだけど」
そうほむらが言うと場の和んだ空気から一転、緊張に包まれる。
275: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:44:10.95 ID:ixkX4qjIO
隣の部屋
扉を閉めるときさえも、ほむらは他の面子の顔を見ないように後ろ手で扉を閉めた。
276: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:44:40.59 ID:ixkX4qjIO
ほむら宅、居間
ほむらは隣の部屋から戻る。
(やはり、そうなるわよね)
277: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:45:07.62 ID:ixkX4qjIO
一時間後
「以上が対ワルプルギス用の戦術になるわ」
278: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:46:07.05 ID:ixkX4qjIO
なんとタイミングの悪い事だろうか。
言い終える直前に通信が入る。
「こちらウルズ7…あ、はい、大佐殿。見滝原に到着…はい、了解しました」
279: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:46:40.48 ID:ixkX4qjIO
15分後
「戻ったぞ」
280: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:47:39.20 ID:ixkX4qjIO
「えーっと、まさか、宗介たちの上司さんて…テッサなの?」
最初に疑問を口にしたのはさやか。
「ああ、そうだが」
281: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:48:24.45 ID:ixkX4qjIO
「まず、美国議員の事ですが…」
少しだけ区切る。
織莉子も真剣な表情で次の言葉を待った。
282: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/02/04(月) 00:48:56.39 ID:ixkX4qjIO
そこで、織莉子の口から出た言葉は意外なものだった。
「やっぱり、父は悪事など働いていないかったんですね……それが知れて満足しました。ありがとう、テレサさん」
「彼は、自分の信念を貫き通して生きました。その事に私は敬意を払います」
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