405: ◆Upzc6141AI[saga]
2013/03/21(木) 01:08:23.29 ID:/LOoZryqO
ほむらは宗介の横まで出ると、二人でビルを受け止める体勢を取った。
<レーバテイン>はかつて、<ベヘモス>の踏み付けを持ち上げた実績を持つ。
真横からのビルを止められると確信する。
【今日はつくづく何かを押し出す事が多いですね】
「黙って集中しろ!」
「言われなくともっ」
「お前じゃない、アルだ!」
【接触!】
接触とは言ったものの、実際には力場に阻まれて接触はしていない。
だがその巨大さを阻むのも時間の問題ではある。
「おおおおおおおおおおっ!!!」
押し戻す、と言うよりは力場で粉砕にかかる。
衝撃。
あまりの反動に目を逸らしたくなるが前を見据える。
ビルは跡形もなくなった。
だが、二人の機体の損傷も激しい。
<レーバテイン>は左腕を、<ベリアル>は右脚を失っていた。
ワルプルギスは目と鼻の先。
守る駒も今はない。
最初で最後のチャンス。
失敗は許されない。
それでも二人の表情には少しも絶望はなかった。
「ラストチャンスだ。行くぞ、暁美、アル!」
少しの間。
「ラムダ・ドライバだ!!」
<レーバテイン>は剥き出しのアスファルトを踏みしめ、<ベリアル>は灰色の空を物理法則など無視して飛んだ。
最後の一撃を見舞う為に。
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