44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/11(金) 00:40:06.48 ID:rr1ChsAIO
少し、キザ過ぎただろうか。
あんな去り方は不安を与えかねない。
そんな事を考えながら宗介はショッピングモールを後にして、ほむらとも解散をした。
「軍曹殿」
歩いていると、アルに呼ばれる。
「何だ」
流石にコート相手に喋るので、宗介は小声で返した。
「先程の少女のマスケットによる攻撃ですが、微弱ながらもラムダ・ドライバに限りなく近い力を検出しました」
予想外の報告。
まさか、今になってまた関わるとは思いもしなかった。
だが、「アクティブな防弾衣」には傷一つ付いていなかった。
「アル、損傷報告を」
「損傷無し。
こちらも、弾丸を受ける際に微弱なラムダ・ドライバを発生させました」
やはりか。
さっきの防御の際、空間が歪み力場が発生した感じは正しかったのだ。
アルが搭載されていると言う事でこのコートはラムダ・ドライバを発生させられる事が証明された。
すなわち、この「アクティブな防弾衣」そのものが、レーバテインをモデルに人間サイズに縮めた物なのだろう。それならば、隠し腕が飛び出たのにも納得がいく。
「ラムダ・ドライバは発生させれましたが、ASに搭載されている物よりは弱くなります」
「何故だ」
アルはそのまま報告を続けた。
「それについては理由が二つ。
一つは単純にASと比べ、モデルサイズが極端に小さい事。
もう一つはコートの排熱機構が小型化しているため、大掛かりな使用は装備者に対する負担になる為です。
ですが、ASレベルのサイズ換算にしますと、レーバテインのそれと同レベル出力になります」
ASとコートを比べるのはどうなのか、と思うがそれだけ高性能な品なのだろう。
「それと、このラムダ・ドライバは軍曹殿の意思は関係なく、私単体で発動するのも弱い原因だと思われます。
その為に最大出力を出す事はできません」
あの時、半壊したレーバテインの中でアルは一人でラムダ・ドライバを発動させた。
それも重なって、この程度の規格ならば発動させられるのだろうか。
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