過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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[saga]
2013/01/11(金) 23:45:55.24 ID:bpYk7R6AO
〜22〜
アニェーゼ「(どうしてこんな時に思い出しちまいますかね)」
ホームレス「へい確かに見ました。間違いなくあのホテルです」
ルチア「……ご協力有り難うございます。貴方に神の御加護があらん事を。シスター・アンジェレネ!」
ラ・メリディアン・ピカデリー前にて252人からなる『アニェーゼ部隊』を展開させた隊長こと――
アニェーゼは敷地内外に人員を配置し、突入準備を終え、アンジェレネがホームレスに謝礼を手渡す。
そのホームレスは御坂と食蜂を広場で鳩達にパン屑を撒きながら見ていた初老の男である。それは――
ルチア「記憶を司る能力者、対象がピカデリー・サーカスにいるという彼の読みは当たりでしたね……」
アニェーゼ「手回しした顔写真がなかった事にされてたのは驚きでしたが、まあ当たってみて正解です」
ルチア「………………」
アニェーゼ「私も昔はああやって地べたを這いつくばって人と世を見て来ました。その時の経験からで」
アンジェレネ「なっ、何だかホームズの“ベイカー・ストリート・イレギュラーズ”みたいですね!!」
ルチア「シスター・アンジェレネ!遊びではないんですよ!!」
アニェーゼ自身、路上生活者として生きて来たからこそわかる。ホームレスとはただ単にゴミ拾いや――
炊き出しを貰いに列を成すだけで糧を生きている訳ではない。例えば街中を行き来する人々を見やり……
例えば商店の壁に書かれた落書き。それを行った者の後をつけ、家や名前を特定し、商店の人間に報告。
すると後日商店の人間が犯人に損害賠償を請求し、報告したホームレスはその何%かを謝礼に受け取る。
それ以外にも具に街を見、人を見、得た情報を金銭に変える。言わば屋根を持たない情報屋なのである。
アニェーゼ「……ですがあのホームレスに当たらなければわかりませんでしたね。よほど隠蔽と偽装に」
ルチア「長け、秀でている証拠でしょう。ホテル内の人間は籠絡されていると考えて行動しましょうか」
アニェーゼ「そうしちまいましょう。天草式でさえ出し抜いた上条当麻の元恋人が相手ですからね――」
その事に一抹の苦渋を覚えながらアニェーゼはルチアとアンジェレネを脇に従え、ホテル内へ突入する。
アニェーゼ「骨ないし手足の一、二本は考えてといて下さいよ」
――神よ、と十字を切って。
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