129:絶ゴミ089 ◆59WingzUMY[saga]
2013/02/22(金) 23:48:13.96 ID:VmxGhIu70
「銭湯行ってきた。今からバベルの宿直室に戻るとこだから」
「ああ、なるほど」
そう言って相槌を打ちながらも、早く部屋を借りればいいのかと皆本は思う。
「ところで皆本さん、さっきの電話『ザ・チルドレン』から?」
「ああ……そうだけど?」
皆本は聞き返す。
「もしあの子たちがピンチっていうなら、オレだけでも出られます。
テレポートを使えば今日中にだって合流できる」
先日の失態を補いたいとでも言うのか、たむろは積極的に救援に立候補した。
「……」
皆本はしばし、思案した。
「いいだろう、ただしボクは由羅ちゃんの回復まで合流できない。
あと、局長にはボクから言っておくよ」
「よっしゃっ! それじゃ、行きます」
皆本の返答に、たむろはやる気を出したのか、走ってバベル本部へと戻っていった。
そんなたむろを眺めながら、皆本は再び携帯電話を取り出した。
(まずは葵に……いや、それより先に――)
ピ ピッ ピ
番号を入力するとしばらくコール音が鳴り響く。
ガチャ
そして、割と早めに、その電話相手は出た。
『皆本さん? なにか忘れ物ですか?』
「いや、違うんだ、実は――」
そうして皆本は何か話し始めた。
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民宿の静かな和室に、三人の少女がいる。
一人は布団の上で仰向けに倒れ、その左右に二人が座っていた。
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