130:絶ゴミ090 ◆59WingzUMY[saga]
2013/02/22(金) 23:49:33.61 ID:VmxGhIu70
「この分だと、明日は薫ちゃんは出さない方が良さそうね」
紫穂が、ぐったりした薫をながめて言った。
「皆本はんのあの言い方やと救援もあまり期待できへん。
しゃあない、明日はウチ一人で出るわ。海坊主倒すのはキツいかもしれんけど
予知の事故防止だけならなんとかなるやろ」
葵は決意を込めるように、拳を握りしめる。
「わたしも……頑張って現場に出てみるわ。
海坊主が幽霊とか妖怪と決まったわけじゃない……
いえ、そんなハズないんだから!」
紫穂は震えながらそう言った。
「気持ちは嬉しいけど、無理せんといてや。
紫穂にまで倒れられたらホンマにウチ一人やで」
葵は額に冷や汗を流した。
「とりあえず、明日のためにももう寝ましょう。
まずは、薫ちゃんを着替えさせて……」
「そやな……」
そんなことを話して、紫穂と葵は二人がかりで薫の服を脱がせていった。
そこで、いきなりガラリと引き戸のフスマが開かれた。
「待たせたなガキども! オレが救援にきた!」
葵と紫穂がけげんな顔で見上げると、そこにはゴミまみれの男がいた。
その二人のにらみつけるような表情に、ゴミまみれの男――たむろは首を傾げる。
「ん……どうした?」
そうしてよく見ると、葵と紫穂の間に挟まって、上半身裸の薫が倒れていた。
まだ中学生であるにも関わらず、薫の胸部はなまじな大人よりもよっぽど大きく
膨れ上がっていた。
たむろも思わず顔が赤くなる。
「あ、やべ……」
たむろはとっさにきびすを返して逃げようとするが遅かった。
「『やべ』とちゃうわ、このボケ!」
「変態! ロリコン! ゴキブリ男!」
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