過去ログ - 絶対可憐ダストスパート!!
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137:絶ゴミ093 ◆59WingzUMY[saga]
2013/02/27(水) 23:23:54.30 ID:kykUiIMv0
つぶやくように、たむろは言った。

「ナンパする気?」

「任務中やのに!? フケツ!」

「注意を促すだけだ! どっかの色ボケドクターと一緒にすんな!」

たむろは半ギレになって叫ぶ。

そうして三人を乗せたボートは女性のボートに近づいた。

「すいませーん、オレ達バベルの者です。現在このへんで海難事故が
予知されてるからご注意くださーい!」

ようやく声が届くぐらいの距離に入ると、たむろは大声で女性に呼びかけた。

「そ、そう。ご苦労様です」

女性はそれだけ言うと、逃げるように方向転換した。

「あらら、たむろさんフラれちゃったわね」

紫穂がクスリと笑う。

「だから違うっつーの! 避難してくれたんだろ、良かったじゃねーか」

「まあまあ、どこかの色ボケ医者もナンパは数だって言ってたから落ち込まないで」

たむろの反論にも、紫穂はズレたなだめ方をするだけだった。

「今の人、昨日も一人やったな」

そのとき葵がつぶやいた。

「そうなのか?」

「ああ。昨日は岩場で一人海を眺めてたで」

葵の答えに、たむろはますます気になるものを感じた。

「やっぱり失恋旅行かしら?」

「それでたむろはんみたいな変な男に声かけられたら、そりゃ気分ぶち壊しやわな」

一方、紫穂と葵はのん気におしゃべりをする。

「誰が変な男だ!」

たむろがそんなことを叫んだ時だった。

急に三人の目の前の海面が浮き上がった。


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