34:絶ゴミ023 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:20:38.04 ID:H4lV2cO10
長髪の女――由羅は皆本を叩き飛ばして銃弾を避けさせるが、力あまって
壁にめり込ませてしまった。
「なにやってんだ、由羅!」
たむろが由羅をしかった。
「……いや、構わないこのぐらい慣れている。それより、たむろくんは敵の
武器を叩き落して、由羅ちゃんは反撃してくる敵に攻撃を!」
壁にめりこんだまま、皆本は機敏に指揮を飛ばした。
その指揮に従い、たむろと由羅は次々に敵を倒していった。
狭い室内で大人数であるため、相手側はむやみに発砲できないのだ。
「ズバリ、ピンチでしょう!」
渦巻きメガネの男が冷や汗をたらした。
「くっくっく……こっちはECMがあるよ……」
目の小さい女が小さく笑って、腕時計のようなもののスイッチを押した。
「えっ?」
それと同時に由羅のパンチは敵に簡単に受け取られ、たむろのムチは枯れたように
力を失ってだらしなく垂れた。
「さすが、オーノくん、すぐに反撃だよ!」
今がチャンスとばかりに、一団は一斉に襲いかかった。しかし――
(ECCM発動!)
ECMとは、正式名を超能力対抗措置(Esp Counter Measure)と言い、一定容量内で
超能力を無効化する装置である。また、ECCMは超能力対抗対抗措置(Esp Counter
Counter Measure)のことで、ECMを無効化する装置のことだ。
皆本が携帯電話のボタンを押すと同時に、由羅は自分の腕をつかむ男を力づくで
振り払い、それに巻き込んで何人かを一度に倒した。
既に羽交い絞めにされていたたむろは、即座にテレポートでゴミ箱まで移動した。
皆本の指示でポケットの中にゴミを詰め込んでいたのだ。
これならたむろの能力でも、時を選ばずテレポートできる。
そして、すぐにムチで攻撃に移った。
「うっ、こ、この化物がぁ〜〜っ!」
「や、やめるんだウジキくんっ!」
由羅・たむろの逆襲を受けて、ひょろ高い男が錯乱したようにピストルを連射した。
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