44:絶ゴミ31 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/20(日) 00:36:06.34 ID:G6oOayFk0
やけに気合をいれて飲もうとする背古井に、紫穂がつっこんだ。
「ちょいぬるい、レンジで温めなおして」
薫は一口だけ紅茶に口をつけるとすぐ『モガちゃん人形』につき返した。
「淹れなおしてもらった方がええんとちゃうか? 電子レンジやと香りが飛ぶで?」
葵がそこに口をはさんだ。
「いや、そうすっとあたしが口をつけた紅茶が残るわけでしょ……
ティムが間接キスとか言って飲み干さないとも限らないし」
そう言って薫はジト目で『モガちゃん人形』を見た。
「そんなのしそうなのはアンタだけや!」
葵はすかさずツッコミを入れた。
「ティムは三次元じゃそれもできないぐらオタク……いえ、オクテよ」
紫穂も余計な一言をつけたした。
「今のわざと間違ったやろ!? どっちにしても言い過ぎや!」
葵はさらにツッコむ。
(く、皆本さんがおらんかったらツッコミ役が足らん! ここは――)
「背古井さんもなんとか言ってやってや」
皆本の代わりにツッコミをしてくれと、葵は背古井に助けを求めた。
「え? いえ、年頃の男子ならそういうこともあるのでは……」
しかし、背古井は事件の話と同じぐらい、いやそれ以上に深刻な表情でそう答えた。
「いや、そこ真剣に考えることちゃうから!」
(ダメや、この人はツッコミにならへん)
葵はツッコミ疲れて肩で息をした。
『ああ、もうなんかいいッスよ、葵さん』
その様子を見て『モガちゃん人形』も疲れたようにそう言った。
そうして、『モガちゃん人形』は暖めなおした紅茶を薫に差し出した。
「あ、表面ばっか熱くて中はそうでもない」
薫はそんな事を言った。
「電子レンジだから仕方ないわよ。ちゃんとかき回してから飲んだら?」
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