49:絶ゴミ035 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/23(水) 23:32:51.90 ID:5+CP2roA0
「それに、泊まる事になるのは男子中学生二人のいる部屋だ。
年頃の男子と一緒の部屋で由羅ちゃんを生活させるわけにはいかないよ」
由羅と皆本が口々に事情を述べた。
「……そ、それなら、仕方ねーか」
不承不承ながら、たむろはうなずいた。
「ま、たむろに家事を任せたらゴミまみれになるかも知れないけどね」
そんなたむろを由羅がからかった。
「バカヤロー、オレだって好きでゴミにまみれてるわけじゃねーよ!」
たむろがそう抗議せずとも、皆本は知っていた。
たむろはコメリカ時代……少年の頃から一人暮らしをしている。
グリシャム大佐が送ってくれた資料にも家事は一通りできると書いてあった。
だから皆本は安心してたむろに自分が面倒を見ている子供達を任せられた。
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『ザ・チルドレン』の三人と背古井の目の前には10体ほどのブタのヌイグルミが
置かれていた。
「とりあえず、バベル内で集められるだけの『ミスター・ブー』を集めてきました」
背古井はそう言って、『ミスター・ブー』のひとつを手にとって見せた。
『ミスター・ブー』はお腹を押されると、「ブッ」という声を出した。
「きょうび、こんなチャチなギミックでよう売れたな」
葵がつぶやいた。
クマのヌイグルミが歌って踊れる時代だ。
葵には『ミスター・ブー』はあまりに簡単なオモチャに思えた。
「そこがかえってブサかわいいとか、そんなんじゃない?」
薫は適当に答えた。
「それじゃ、背古井さん」
無駄話はほどほどに、紫穂は背古井にうながした。
「はい、三宮紫穂、解禁!」
背古井が携帯のスイッチを押すと、紫穂の指輪が光った。
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