過去ログ - かずみ「from Connect to Luminous」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/26(土) 22:34:10.68 ID:rV1mNpfso

  そして、かずみはあっという間に皿に盛られたビーフストロガノフを平らげて見せた。
胃に収められたビーフストロガノフとコーヒーは大変満足の行く味だった。
どうやらコーヒーには豆の段階でバターを馴染ませているらしく、バターの味とまろみが微かに伝わってきていた。
だからと言ってコーヒーの香りや味が負けるわけではなく、きっと豆を厳選しているか、絶妙な塩梅なのだろう。

  わけあって身体を冷やしていたかずみはそれらを摂取したことで身も心も温まった。
そして充足感から来る眠気が意識を支配しようと間髪空けずにひそかにうごめき始める。
それに気付きながら、満ち足りるということは素晴らしいとかずみは考え、男性に礼を言った。

「ご馳走様! とってもおいしかったよ、お兄さん! それでね、えっとね」

「……」

  男性はマグカップに注がれたコーヒーを口にしながら目を細めた。
そして右手で皿を指し示し、

「御飯つぶ」

「え? あっごめんねいま食べるから、んー」

  文字通り皿を舐め回す。
御飯つぶを一粒残らず胃に送り込むと、かずみは若干どころかかなりドン引きしている男性を見た。
何かを言おうと口を開き、どのように口に出せばいいのかで悩む。
うーんと唸り、とりあえず一番気になっていることを尋ねてみた。

「どうしてお料理ご馳走してくれたの? それに服まで、どうして?」

「……夜の十時に素っ裸で歩いている子供を見かけたら、保護するのは当然だ」

「あ、それもそうだね」

  あっさりと疑問解消


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