過去ログ - かずみ「from Connect to Luminous」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/21(月) 02:07:14.70 ID:E/g+nYa6o

  いつまでそうしていただろうか。

  ぼんやりと揺らぎ、安寧の中を彷徨い、たゆたっていた意識が覚醒していく。
かずみは気付いた。先ほどまで耳に届いていた歌、小鳥のさえずりが途切れたことに。
次いで、さらに気付く。
自分の左頬に、なにやら柔らかい感触が伝わってきている、と。

「……あれ?」

「よっ、おはよう。二度目だな」

  右耳から拾った声を聴いて、ようやく自分の姿勢に気付いた。
いつの間にか、ベッドに腰掛けたカオルの太腿に頭を預けていたらしい。
撫でられている内につい気持ち良くなり、そのまま本格的に二度目を始めてしまったのかもしれない。

  慌てて頭を起こし、その事を謝罪すると、

「気にすんなよ。あたしとかずみは友達だろ?」

  との言葉を受けた。
妙に気負うのも失礼だと割り切って受け止める。
カオルの笑みがどこか喜ばしげだったのも大きい。

  安心すると、かずみは腹の辺りがうごめきだしたのに気付いた。
今にも飛び出しそうにその中身を弛ませ、身震いする竜のごとく叫ぶ音はまさに、


―――ぐうううぅぅぅぅ


  腹の虫だった。


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