過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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23: ◆wPpbvtoDhE[saga]
2013/01/26(土) 23:12:26.59 ID:jFt7J7hF0

憲及「生贄の分際で調子に乗るな・・・糞餓鬼」


菖「よし決まった。お前の油ぎった頭部を削り剥がして――――」


憲及「コイツを倒してから言え!!」


菖「・・・?・・・」


何を言っているのか、菖は理解出来ないでいる。《コイツ》などとは何処にも居ないし見当たらないのだから。

だが、憲及は菖の怪訝そうな表情など介する気はなかった。




憲及「天牛蟲《ティンニウチョン》!!!」


左腕を前へ差し出し何かを呼び寄せるように指先で空を切ると・・・・。



天牛蟲「魏ッ!!魏ギギ巍ギ巍ィイイッ!!!」


菖「っ!!??」


空間を割って現れた、成人ほどもありそうな巨大な蟲。

得体の知れない斑模様に、鎌のような鋭さをもった六脚、鉄さえも噛み砕きそうな大顎。



菖(なに!?これ・・・!!)


天牛蟲「魏巍ッ!ギチギチチ゛ッ!!!」


ただでさえ気持ちが悪いカミキリムシが、更におぞましい姿に成り果てたような生物である。

ギチギチと顎を鳴らしながら、敵であるだろう菖へ威嚇を行っていた。



憲及「どうだ?妖魔は怖いか?怖いだろ?」


憲及「コイツが下僕でなければ、この私でも逃ているだろうねぇ!」


得体の知れない生き物は明らかに殺気を放っている・・・・・菖は久方ぶりに恐怖を味わった。

嫌な汗が止まらない、手が震える。怯えないほうが不思議というものだ。



菖(こんなの、どうやって倒せば・・・!)


憲及「ソイツの四肢を斬り落とせ!!天牛蟲!!!」


天牛蟲「ギギィ゛巍ギギッ!!!」




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