過去ログ - 美希「忘れてた想い出のように」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/27(日) 01:28:43.27 ID:y4hmwWKDo


「ハニーって呼んじゃ、ダメなの?」

「ダメだ」



秋の入り口に差し掛かった頃。



「どうして?」

「大切な人に向けて使う言葉だから、だよ」



夕焼けに染まった二人の男女が向かい合う。

一人は少女。一人は青年。



「ミキはハニーのこと、大事な人だと思ってるよ?」

「…………」


少しだけ、痛みを表情に表した。


「どうしたの? お腹でも痛い?」

「俺も、美希は大事な人だと思ってるよ」

「じゃあ、オッケーだね。もしかして、今の告白!?」

「それじゃあ、俺は事務所のみんなに告白したことになるな」


少しふざけた口調で少女に諭す。


「ミキね、浮気はダメだって思うな」

「あのな……美希、ちゃんと聞いてくれないか」

「そんなに難しく考えなくてもいいんじゃないかな」

「……」

「さ、事務所に戻ろ、ハニー」

「美希」


少女の名前を強めに呼んだ。

伝えておくべき事、それを受け入れて欲しいとの願いから。


「なに?」

「今から大事なことを言うよ」

「……うん」

「……」


少女は少し緊張し、青年は少し躊躇う。


「俺は……」

「……」


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