過去ログ - ゆるゆるフォークロア
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15: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:44:18.23 ID:nBLz0ahUo

しばらくして戻ってきた彼の手には、どこからくすねてきたのか大吟醸が握られていた。
どこまで話したか、などととぼけつつコップを片手に手酌をする彼。
ハヤブサが負けたところだと話してやればわざとらしく頷いてきた。

以下略



16: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:45:44.92 ID:nBLz0ahUo
こだまに負けて以来、だんまりを決め込んでいた彼の目に浮かぶのは赤々と燃える灼熱の炎。

男ハヤブサ120歳。
還暦を二週してなお年老いた体は燃え尽きてはいなかった。

以下略



17: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:47:09.42 ID:nBLz0ahUo

8月10日、真夏の炎天下、雲一つない晴れ晴れとした空の下。

若い頃から愛用していた長ハチマキを身に着けた飛脚姿の男が一人。
浅黒く焼けた肌。スラリと伸びた細い手足。銀色に逆立つ髪の毛。
以下略



18: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:48:18.39 ID:nBLz0ahUo

結果はどうなったかって?
それはまぁ、彼の話が終わっていないからまだ言えないな。
なにせ彼ときたらカレイの小骨が喉に刺さったといって今は台所で必死にご飯を丸呑みしているんだ。悪いが笑ってしまいそうだよ。

以下略



19: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:48:54.83 ID:nBLz0ahUo





以下略



20: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:49:46.74 ID:nBLz0ahUo


【韋駄天ハヤブサ】


以下略



21: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:50:13.55 ID:nBLz0ahUo
おやすみなさい


22: ◆T6URQJJiS6[saga]
2013/02/01(金) 01:54:25.45 ID:LCN19Rtbo


とある大富豪の話である。


以下略



23: ◆T6URQJJiS6[saga]
2013/02/01(金) 01:55:56.49 ID:LCN19Rtbo

百物語と呼ばれる儀式がある。
季節は問わないが一般的には夏の夜に有志が集まり、互いの持ち寄った怪談話を語り合うというものだ。

その数、計百。
以下略



24: ◆T6URQJJiS6[saga]
2013/02/01(金) 01:57:35.42 ID:LCN19Rtbo

ある者は怪異を見たと。
ある者は異界に連れ去らわれたと。
ある者は狂ったように笑い続けたと。

以下略



25: ◆T6URQJJiS6[saga]
2013/02/01(金) 02:01:53.91 ID:LCN19Rtbo

そんな百物語が、さる高貴な男の耳に飛び込んできた。

この男、高貴な生まれで大層な金持ちでありながら、暇を持て余した人生を過ごしたためかおもしろいものにとんと目の無い性分であった。
なればこそ、この奇妙で面白おかしくもどこか背筋を震わせる、件の百物語とやらを早速ためしてみたくなるのも無理のない話であろう。
以下略



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