過去ログ - 幼魔「かちこち、ごうごう、ひゅおん、どかん」
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◆QkRJTXcpFI
[saga]
2013/02/01(金) 14:56:57.01 ID:6gOd4PaH0
幼い魔物が寝静まった頃、
その感触は青年を起こした。
青年(まさか結界を敷いたその日に来るなんてね。弱めにしたけど、悟られたかな?)
こっそりと布団から抜け出して軽い剣を腰に携える。
青年は"隠"と唱えて存在を希薄にした。
結界に触った者を確かめるために森を駆ける。
すると夜空を飛行する淀んだ闇があった。
青年(結界を介さないくらいだからそれなりに強いはずだ)
青年(気づかずに行ってくれるのがありがたいけど……)
「あら、あらあらあら?」
闇が降り立つ。
青年「そう都合よくはいかないよね」
ぼけた闇の輪郭が人型を象り、口を開けた。
闇魔「ねえ、あなた。幼魔様って、知ってるわよねえ?」
それは醜悪に微笑んだ。
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