過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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471: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/11(日) 23:14:55.39 ID:BcUHOC+i0
仁美は上条をそこに残すと、ふらふらと歩いていく。その足取りは浮ついていて
確かなものは何もない。それを引きとめようと駆け寄るさやか。だが彼女の手が
仁美をつかむ直前、その手は空を切る。

「おにごっこはあとでしましょう」

使い魔の突進も、杏子やマミの拘束も、すべてすり抜ける。
正確には触れられると同時に瞬間移動し離脱しているのだ。ほむらの時間停止は
接触しているものには効果がなく、拘束などに弱い。だが仁美のそれは自分と
自分の願うものを転移させるものであるらしい。いかに掴もうとも拘束しようとも
彼女の歩みをとめることは出来ない。

全員気づいた。彼女はワルプルギスの夜を転移させるつもりなのだ。どこにかは
不明だが。宇宙空間など戻ってこれなそうなところに送ってしまえば、倒す必要も
ないだろう。
だが、それは簡単にいくのだろうか。問題は魔力の消費である。距離や転送する
相手の質量のようなものに比例するとしたら。

『まって! そんなことしたら!』

魔力を使いきってしまう恐れもある。

「くそ! やめろ! やめろ!」

腕や足を狙い、ロンギヌスコピーを繰り出す。だが接触する直前に消え回避される。

もはや彼女らに出来ることは、仁美のソウルジェムが濁り切る前に、浄化することである。


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