過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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477: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/20(火) 23:30:48.86 ID:qP2C1Qq20

その場に居合わせている上条は全く頭がついていっていない。ただただ仁美に引きずられ
さやかに会いたい一心でついてきた彼は、素質がない。魔女を視認できない。

「君! こっちへ!」

うららに腕をつかまれ、戦闘の範囲外に引きずり出される。
そこは(彼がそれとわかれば)戦場全体を俯瞰できる位置だ。ほむらが、マミが、杏子が
おのおの武器を振り回し、見えない何かを撃破している。
そして、鮮やかな蒼い衣装を身にまとい、戦場を駆け巡る少女。

「さやか……」

そのさやかは、目に見えて動きが悪くなっていた。仁美と上条という意外な闖入者に
動揺していたからだ。ちらちらと上条を見て集中が出来ていない。

”美樹さやか、貴女は上条恭介の保護に回りなさい”

ほむらに看破され、ますます動きが悪くなる。だがこのままでは杏子の背後が危険だ。
ほむらとスイッチする形でしぶしぶ下がり、うららたちにむけて走り抜けた。
マミは戦場を圧縮しうららたちを守るため前進する。体育館から生徒たちを助け出した
時と同じ理屈だ。その横を走り抜けるさやかを見て決意を新たにする。

自分は正義の味方だと。

”佐倉杏子、今は魔女に集中して”

”あ、ああ”

ほむらに策はない。その場にいる誰もが何も出来ない。仁美のふらふらした歩みを
誰もとめることが出来なかった。


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