過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/09/13(金) 21:40:48.98 ID:rJgssbXg0
そこに、もう一体のキュゥべえが現れる。外見は違うところが見当たらない。
唯一違う点は、真っ赤な目が青々としているところだろう。ほむらやマミがみれば
気づいたかもしれないが、それはあの蝶と同じ色だ。
『ふん。今更実体化したのか』
『魔女化のエネルギーを流用させてもらった。だがこれでも不完全だ』
「その声、フィレモンかい?」
『QB』の姿を模したそれはニャルラトホテプと対を成す存在だった。それが
かつてのフィレモンと看破した。
『この期に及んで何の用だ。もはや勝敗は決した。お前が選んだもの共は試練に負けた』
『わかっている。彼女らはお前の試練に負け、心を絶望に塗り固めた』
『円環の理もこれで学んだであろう。いかな神でもどうにもならぬことがあることをな!』
それは、人の心の危うさ。例えまどかが神となり魔法少女を救おうとしても、人間の心が
救済を拒む。それが具体化したのが今の結果だった。
『望み? 祈り? 願い? 希望? それらを得ようとしもがく自由は確かにある!
だが、それが互いに食い違ったときに争いが起き、私が生まれる!
それが人間の業だ、罪だ』
キュゥべえは高笑いを続ける。まどかとほむらの願いが食い違ったために、円環の理は
不具合を起こし、歪み、破綻した。そして地にあふれる魔女は人々を襲う。
「うるさい!」
うららが再び魔法を放つ。それを回避すると、中空に浮いたまま姿を消した。
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