過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/02/19(火) 21:15:59.24 ID:REMLGFyO0
腕を取られ引きずられるように連れてこられたマミの部屋。
さすがに一度着替えを取りに部屋に戻ったほむらだが、マミはわざわざ
ついてきた。逃げるところを心配しているらしい。
「大丈夫よ、後から行くから」
「いーえ、一緒に行くわよ」
こっそりほむらは溜息をつく。世話好きなのは【前の世界】から
変わらない。そういう部分に救われたこともあるほむらは、それを
強く拒絶することができない。だがそれと同時にこのマミは、そのマミ
とは違うことも感じている。
ありていに言えば、ほむらの感じているものは戸惑いだ。
「さ、いきましょう」
無駄に朗らかにいうと、再びほむらの腕をがっちり押さえている。
ほむらが逃げることが前提の行動だ。これで本気でに逃げようものなら、
次はリボンで拘束されるだろう。それは望ましくない。
「わかったから、逃げないから、離して頂戴」
「だめよ」
ほむらは嘆息する。
「……今手を放してしまったら
私、美樹さんの時の様に後悔するから……だからだめ」
先の言葉を忘れるように精いっぱいの笑顔を見せるマミ。
その顔に、言葉に、ほむらの心は軋んだ。
「手……痛い」
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