過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
1- 20
65: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/02/19(火) 21:15:59.24 ID:REMLGFyO0

腕を取られ引きずられるように連れてこられたマミの部屋。
さすがに一度着替えを取りに部屋に戻ったほむらだが、マミはわざわざ
ついてきた。逃げるところを心配しているらしい。

「大丈夫よ、後から行くから」

「いーえ、一緒に行くわよ」

こっそりほむらは溜息をつく。世話好きなのは【前の世界】から
変わらない。そういう部分に救われたこともあるほむらは、それを
強く拒絶することができない。だがそれと同時にこのマミは、そのマミ
とは違うことも感じている。
ありていに言えば、ほむらの感じているものは戸惑いだ。

「さ、いきましょう」

無駄に朗らかにいうと、再びほむらの腕をがっちり押さえている。
ほむらが逃げることが前提の行動だ。これで本気でに逃げようものなら、
次はリボンで拘束されるだろう。それは望ましくない。

「わかったから、逃げないから、離して頂戴」

「だめよ」

ほむらは嘆息する。

「……今手を放してしまったら
私、美樹さんの時の様に後悔するから……だからだめ」

先の言葉を忘れるように精いっぱいの笑顔を見せるマミ。
その顔に、言葉に、ほむらの心は軋んだ。

「手……痛い」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
543Res/503.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice