過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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8: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/02/09(土) 20:26:49.26 ID:5Oz0DOWr0

昨日は仁美に、今日は上条に同じことをほむらは聞かれた。藁に
もすがる思い、なのだろう。特に上条はいつも隣にいた幼馴染の
失踪に喪失感を感じていた。
それまで上条を思い慕っていた仁美の告白を拒むほどに。

ほむらが気に病む性質のものではないはずだが、しくしくと心が
締め付けられる。

「何か思い出したり、見かけたりしたら教えてほしい」

「ええ、わかったわ。何かわかったら知らせるわね」

そういって、二人はほむらに携帯番号とアドレスのメモを手渡した。
皮肉にもこれは「前の世界」では受け取ることがなかったものだった。
受け取り指で弄びながらこれを使うことはないだろうな、
とぼんやり思った。

ほむらの視線はその上条の手に集中する。

切羽詰まった二人の表情。さやかの願いは、この上条の
バイオリニストとしての復帰だった。事故で動かなくなったその
左手は、さやかの祈りにより元通りになっていた。

それは、さやかがかつていたことを示す、数少ない証。



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