過去ログ - 京太郎桃子の話
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26:白桃
2013/02/11(月) 20:03:43.67 ID:FyZPuZNm0
 ――俺も、まだまだ"男の子"なんだな。
 自身が男である象徴を隆起させ、思う。
 飢えがある。求めていることを理解させられる。
 熱が脳内をかすみがからせ、しかし小さく残った理性がいまだ踏みとどまらせている。
 ここがレッドゾーンだ、と。
 今、この先を行けば、確実に変化が来る。"求め"と"望み"に。
 しかし、
 ――"望んで"るんだよな、それを。
 それだけは確実だ、と己の意志の所在を己に問いかけ、
 そして、答えは来る。
 それは両者互いの意志の交わりを意味する。
 小さく、小刻みの動作で、ゆっくりと、頭が、――縦に振られた。
 それが確認だった。
 まずは一度離れた体からすり合わせる。互いの胸の隙間を埋めていくよう、力強く。
 そこから腹を合わせ、そして、両者の境界を失わせていき、
 ――!!
 まずは粘性の液体に自身の"男性"が包まれた。液体は熱く、しかしそれは不快ではない温度。
 滑り落ちそうなのを必死にこらえ、ゆっくりと落とす。
 静止が来た。侵入を阻む壁だ。ゆくぞ、と自分と相手に問いかけるように告げてから、さらに力を籠める。
 力を感じた。肉を引き裂くような感触がまず伝えられ、そこからさらに、
 ――痛っ……!!
 背に痛みを感じた。固いものが突き刺さるような感触に神経が強張り、筋肉が震える。爪だ。桃子が手に力を入れたと同時に、桃子の爪が背に深々と食い込んでいる。
 ――これくらい。
 いい。これは男の名誉だ、そう京太郎は意識することで痛みをさらに思う。痛みから目をそむけない。
 これは"望み""望まれた"一つの証であると。
 だから、京太郎はさらに"求め"た。



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