過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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3: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/12(火) 02:13:23.86 ID:h9MsaQuTo

 美樹さやか――マミの中学の後輩であり、魔法少女候補でもある少女。
 マミは急ぎ彼女に駆け寄り、

「ごめんなさい! 思ったより時間がかかって遅れちゃって……」 

 開口一番、深々と頭を下げる。
 自分が誘ったくせに、こんな時間まで待たせてしまった。責められても仕方ないと思う。
 しかし、さやかは怒るでも茶化すでも許すでもなかった。どれだけ待っても、返事がない。
 
「美樹さん……?」

 顔を上げると、さやかは確かにこちらを向いてはいるのだが、マミを見て呆然としている。
彼女を見つけた時も、魂が抜けたみたく、ぼんやり外を眺めていた。

「マミさん……」

「あの……美樹さん、何かあったの? あ、そういえば命さんはまだ来ていないのかしら」

 命――その名が出た瞬間、さやかはビクンと肩を震わせた。
 青ざめていく表情が証明しているのは、明らかな怯え。一目で何かあったのだと察する。
 つい昨日、こんな反応を見た覚えがある。あれは何の話をしている時だったか。




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