過去ログ - マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章
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50: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/23(土) 04:35:33.47 ID:BGorv0Bko

 佐倉杏子。
 間違いない。十中八九、彼女しかいない。
 彼女が、この街に戻ってきたこと。さやかに接触したこと。ホラーを探していること。
すべてが驚きだった。

「ねぇ、マミさん。あの魔法少女、マミさんの知り合いなの?」

「ええ、昔のね……。
それでも、一般人を脅したり傷つけたりするような娘じゃなかったのに……」

 やはり、あの出来事が彼女を変えてしまったのだろうか。
 杏子を信じたい気持ちはある。だが、もしも命やさやかに手を出すなら、その時は――。
 マミは私情を殺して、考えられる可能性を口にする。

「その男の人が怪しいわね。二人で結託して、その娘が美樹さんを遠ざけてるうちに、
命さんを連れ去ったのかもしれない。
あの娘が何を企んでるのかわからないけれど、私に任せてちょうだい。心当たりを探ってみるわ」

「でも……」

「大丈夫。どんな事情があっても、怖い思いをさせた分、あなたにはちゃんと謝らせるから」

「違うよ、マミさん……。そりゃあ確かに怖かったけど……おかしいんだ。
顔の真横に槍が刺さったのに――」

 またしても、さやかの表情が曇る。全身が強張るのが見て取れる。
 段々わかってきた。彼女がこんなふうに怯えるのは、決まってホラーについて話す時だ。



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