過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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442: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:38:52.86 ID:wMXdjl1Q0

一方で、カーマは竜巻とシヴァの中間あたりに移動して浮遊していた。
そこで矢をつがえて合図を待つ。その矢の先は夜ではなく、シヴァ。

神話では、シヴァは瞑想の邪魔をカーマにされた。それに怒ったシヴァは
怒りのあまり額の第三眼からパスパタと呼ばれる炎(或いは投げ槍)を
撃ち出し、カーマを焼き尽くしたとされている。
それを再現しようというのだ。
カーマを一瞬で蒸発させるようなシヴァの怒りの一撃は、竜巻どころか
夜を粉砕するに相応しい威力であろうことは想像に難くない。
それを以て中空に浮かび上がる夜を撃墜しようとしていた。

それはつまりカーマの死を意味していた。それはカーマ自身覚悟の上だ。

(あんなに皆が鹿目召喚士のためにやってるのに。ワシだけなにもしないのはのう)

カーマは魔王マーラとも同一視される存在だった。今その本性を晒し
戦うことは決して難しくないし、戦力として申し分ない……どころか
シヴァに匹敵する力を以て戦いを有利に運ぶだろう。
だが、その禍々しい男性器にも似た姿を少女たちの前で晒すことを彼は
拒んだ。ゆえに、神話の再現を以て鹿目まどかに使えようとしたのだ。

(さぁ、合図をよこすノネ。それが最後の奉公になるノネ)

彼は滅ぶ気だった。少なくともそれを良しとしたのだ。
二度と会えないわけではない。悪魔が滅んだところで本霊には何の痛痒もない
だが、彼女に仕えていた記憶は、絆は消えてしまう。
その絆を対価に、彼女に奉仕しようというのだ、この神は。



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