242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 23:19:20.77 ID:kCQODl6lo
「え・・・・・・? 奈緒人、おまえそれマジ?」
兄友が驚いたように言った。
「いや、その」
「あたし、失敗しちゃったなあ」
女さんが微笑みながら僕の腕に抱きついた。
「何?」
「あのとき、はいって答えていればこんな浮気男じゃなくて君と付き合えていたのにな
あ」
「・・・・・・くだらねえ。おまえの馬鹿な話になんか付き合っていられるか。奈緒人がおまえ
に告ったなんて知らなかったけど、どうせ昔の話だろ」
「そうよ。あんたと付き合う前だもん。文句を言われる筋合いなんかないよ」
「奈緒人、俺に気にすることないぞ。今でもこのビッチのことを好きなわけじゃないんだ
ろ?」
「うん。今まで黙ってて悪い。兄友と女さんが付き合い出す前だし、それに女さんには振
られたし」
「こんなことなら君のこと振らなきゃよかった」
「おまえは黙ってろ」
兄友はそう言い捨てて踵を返した。「奈緒人、この前は本当に悪かった。奈緒ちゃんで
も明日香ちゃんでもおまえが決めたとおりにすればいいよ。俺はどっちにしてもおまえを
応援するから」
兄友は女さんの方を見もしないで捨て台詞を吐いた。
「そんで、そこの馬鹿女の言うことは気にしなくていいからよ」
「おい」
僕のことも女さんの方も振り返らずに兄友が立ち去ると、女さんが僕の腕から手を離し
て俯いてしまった。
459Res/688.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。