過去ログ - にゃあ
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/20(水) 07:10:02.42 ID:n0bh5zqDO
女神・邪神「よっしゃーッ!!」

勇者「『よっしゃー』!?」

女神「さあさあ、そうと決まれば契約書に血のサインを……」

勇者「ま、待って! 私の言うことを……!」

邪神「聞いてる聞いてる! 約束してやるぞ、血を流さずに全部解決してやる!
 ほら、契約書を書くからこのナイフで腕をズバーといくぞ」

勇者「ソッコーで流血を強要されてる!?」

女神「痛い思いをするのは勇者ちゃんだけだから、ぜーんぜんだいじょうぶよ!」

勇者「どこが大丈夫なんだろう。
 ……はぁ……あの、ところで無血の解決法って具体的に何ですか?」

邪神「契約してからのお楽しみだ! ていっ!」

──ズバー。

勇者「痛い!? 血がー! 血がーッ!? つーか傷が深すぎるわよ!?」

女神「夢世界だから問題ナッシング! さて、勇者ちゃんの血でちょちょいとサインして……完了!」

勇者「あっ! 勝手に人の名前でサインを!」

邪神「よーし、じゃあアタシと女神のパワーをお前に注ぎ込みからなー!」

勇者「え? あ、はい」

邪神「じゃあいくぞ!」

女神「か〜め〜は〜め〜」

女神・邪神「波〜ッ!!」

 女神と邪神が両手を勇者に突き出し、ピロピロピロピロという感じの安っぽい効果音と共にエネルギー波を勇者に送り始めた。

勇者「なんだかなぁ……」

──こんなんで本当に無血停戦とか出来るのかなぁ。

 勇者は女神と邪神の送って来るエネルギー波(そよ風)を浴びながら顔を引きつらせた。
 小型扇風機クラスの微妙なそよ風が勇者の不安を煽るが、勇者は「まあ、ダメ元でやってみるか」という軽い気持ちで女神と邪神のなすがままにエネルギー波を浴び続けたのだった。

 それがとんでもない大失敗だったと気付くのは、すぐ後のこと。


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