18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/20(水) 22:08:08.50 ID:n0bh5zqDO
〜 翌日・早朝 〜
勇者「はっ!?」
そこで勇者は目が覚めた。
そして汗の浮かんだ顔をあわただしく振り乱し、辺りの状況を確認する。
床と壁は木目調。壁に掛かっている閉じられた木窓の外からは弾むような鳥のさえずりが、窓枠の隙間からこぼれ入って来た光と共に絶えず届いて来る。
どうやら、ここは宿屋の一室のようらしい。
勇者「ふう……何だ、夢か……」
清潔感溢れる白いシーツが広がるベッドの上で勇者は安堵のため息をつく。
勇者「嫌な夢だった……あんな内容の夢を見るなんて、まさか私って欲求不足なのかなぁ……」
右の手のひらで顔を覆い、うつむく勇者。
勇者「でも、考えてみればいつ宿屋なんかに……ん?」
ふと勇者は何かに気が付いて視線を下げる。
床に何かが転がっていて、それが微妙に動いているように見えたからだ。
しかしそれが何であるかを認めた瞬間、勇者の顔がピシリと固まった。
女神「すぴーすぴー」
邪神「ぐがーぐがー」
勇者「夢じゃなかったーッ!?」
フローリングの床に寝転がっていたのは、まさに勇者の夢中に出て来た二人の神様だった。
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