22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:50:47.93 ID:L62z0KCK0
京子「おはよー」
結衣「おいおい、どうしたんだよ?」
玄関を開けての開口の挨拶に対しての返答はそれであった。
少しばかりの喉の痛みを感じながら、私は通学路に足を踏み入れる。体自体がだるいわけではないし、熱があるわけではないが、喉風邪を引いたようである。
そして、この二人だけの通学はもう慣れたものだった。
京子「あかりは、また生徒会?」
結衣「まぁな、綾乃と千歳が本格的に生徒会から抜けることになるからさ、色々と覚えることもあるんだってさ」
京子「ふ〜ん、向日葵と櫻子がサポートしてくれるんだろうから、それほど気にする必要もないと思うんだけどね」
そっけなく言葉を漏らして通学路を進む。周りには私たちと同じように受験を迎えようとしている同級生が多いけど、その中でも進学校を目指す子たちは歩いていない。むしろ走っている。
なんでも、進学校を目指す子たちのために学校が早くに学習室を提供しているという話で、暖房完備のとても良い空間らしい。
これを推進したのがあかりなのだから、それが一番驚くべきことだと思う。
結衣「あかりは色々と生徒会で生徒のためにできることをやってるね」
京子「そうだね」
心なしか、言葉が冷たくなった気がした。
気にしないように努めているものの、やはり結衣の態度には少し納得がいかないのだ。
あかりは友達だ。幼馴染の友達なんだ。
その友達が違う学校を来年受験しようとしていることに、何か思うことは無いのだろうか?
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