4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:35:55.80 ID:L62z0KCK0
こうして、みんなと一緒にごらく部で集まれなくなることへの寂しさなのかなと、考えたりもした。
けれど、別に会おうと思えば何時だって会えるわけで、それ以上のことを私は考えなかった。
結衣「おい、京子」
京子「んー、なに?」
結衣「勉強、しないのか?」
京子「ちょっと休憩だよー。まぁ、まだなにも書いてないけどさ」
握ったシャーペンを少しだけ弄りながら、私はなんとなしにあかりを見る。
二年生になって、あかりは何だか雰囲気が変わった。
髪も少し延びて、なんだか落ち着きのある感じにもなったし、なにより存在感が増した。
本当に、一年生の頃のあかりとは大違いだって思いながら観察していると、見ていることに気づいたみたいでこちらに目が向く。
丸い可愛らしい目が私を見つめていて、キョトンとしながら首を傾げる。
あかり「京子ちゃん、どうかしたの?」
京子「んー、なんかあかりも変わったなーって思ってさー。去年まではアッカリーンって感じだったのに、今はあかりって感じでさ」
あかり「それってどういう感じなのかな……」
つまりはなんだか存在感が強くなったねって事だけど、言ったら普通にいじけてしまうのだろうなと、私は口を閉ざす。
でも、あかりは何だか女の子っぽくなった。
なんだろうね、恋する乙女みたいな感じだなんて思いながら、あかりが恋愛というのはなんとも微妙な発想だと、内心でほくそ笑んだ。
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