過去ログ - 素直じゃない二人(ゆるゆり)
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 16:06:36.99 ID:L62z0KCK0
―あかり―

 下駄箱の中を見るとビニール袋にきれいにたたまれたあかりのコートがあった。
 もう真っ暗になって寒くなって、誰もいないと思う場所であかり、なにをしているのだろう?

あかり「京子ちゃん、着て行ってもよかったのに」

 ビニール袋から出したコートを着込んで、上履きから外履きに替えてから出る。
 正門のほうを見て、杉浦先輩と京子ちゃんがいないのを確認して、ちょっとだけほっとした。二人と一緒に帰りたくなかったとかそういうことじゃなくて、二人で一緒に帰ってくれたことにホッとした。

あかり「杉浦先輩、ちゃんと京子ちゃんをデートに誘えたのかな」

 携帯を取り出してメールをしてみようかって考えて、でも今すぐ聞くのは悪いよねって思ってポケットに戻した。
 これは杉浦先輩と京子ちゃんが考えることで、あかりはその手助けをするだけでいい、そう思う。

あかり「こんな時間になっちゃった。お父さんに叱られちゃうかも……」

 でも、走ったら寒いな〜、そんなことを思いながら正門に向かう。明日も色々やることあるからそのことも考える必要があるよねと、学校と通学路の境界線を跨いだとき、影に隠れて誰かがいた。
 一瞬暗くてわからなかったけど、そのシルエットが誰かは何となくわかって、こんな時間なのになんでいるのかなって思いながらも声をかける。




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