44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 16:11:03.48 ID:L62z0KCK0
伸ばされた小指に小指を絡めて、指切りをする。
子供みたいな無邪気な行為だったらよかったのにと思っても、やっぱりそんな軽いことに思えない。
結衣ちゃんはすごく悲しんでいて、あかりはそれを抱き締めてあげた。
でも、それが結衣ちゃんにとってうれしいことなのかと聞かれたら、多分ただの慰めになっちゃうのだってわかる。
だって、あかりは結衣ちゃんから告白されて、それを断ったことがあって、その時もこうやって抱きしめてしまったのだから。
あかりはみんなが幸せになるといいなって思っている。
あかりができることで、あかりの手が届く範囲でもいいからみんなが幸せになることがあかりの夢なのに。
結衣「私がもういいっていうまで、絶対に約束守ってよね……」
結衣ちゃんを泣かせてしまって、誰かを不幸にしている。
それがおかしなくらいに滑稽で、結衣ちゃんを幸せにしてあげるために告白に頷けばよかったのに。
でも、その「のに」っていう言葉は、なんだか投げやりであかりは結衣ちゃんのことを、本当に好きな人として見ることなんてできない。
そういう意思表示みたいに感じた。
結衣「あかり……」
あかり「うん、約束だよ」
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