過去ログ - 梓「憂へのプレゼント・・・」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/22(金) 23:50:49.67 ID:/aXQ9vleo



――遠くの人とは言ったけど、電話の相手との物理的な距離は、以前よりもずっと近い。
だって春休みだもんね、大学生は。


梓「……唯先輩、憂の誕生日プレゼントって何がいいと思います?」

唯『決まらないの? あずにゃんからのプレゼントなら何でも喜ぶと思うけどなぁ、憂は』

梓「憂は人の心を汲める優しい子ですからね」

唯『でへへ、自慢の妹ですよ』

梓「……でもだからこそ私は考え抜いて何かあげたいといいますか。そんな意地を張ってる最中なので、何かヒントとか貰えませんか?」

唯『あずにゃん意地っ張りさんだねぇ。でも、ん〜、ヒントかぁ……ホントにあずにゃんからのプレゼントだったら何でも喜びそうだからなぁ……』


唯先輩からのプレゼントでもきっと同じように何でも喜ぶと思いますよ、という言葉は飲み込んでおく。
今言ってもややこしくなるばかりだし。


梓「えっと、じゃあ唯先輩は何をあげるつもりですか? それこそヒントだけでも」

唯『んー、別に隠すほどのことじゃないから言うけど、とりあえずU&Iの弾き語りは絶対にやろうと思ってるよ』

梓「……いいですね、それ。いい誕生日プレゼントになると思います。憂本人にとっても、唯先輩の成長を憂に見せるという意味でも」


『U&I』と聞いた時、それ自体は十分予想できるものだったにも関わらず、これ以上のものはないとさえ思った。
あの歌は、憂のことを発端として唯先輩が書いた詩。あのうたに込められたありがとうの気持ちは唯先輩を取り巻く全てに向けられているけど、それでも発端は憂。
唯先輩はあの歌で私の背中を押してくれたりもしたけど、学祭でも憂を含めた皆の心に届いたんだろうけど、それでも誰よりも憂に向けるのが一番この歌『らしい』と私は思う。

……正直、一緒に演奏したいと思ったほどに。U&Iにのせて、一緒に憂に感謝の気持ちを伝えたいと思ったほどに。

でも、それは唯先輩がすべきこと。唯先輩が一番の適役。私が割って入っちゃいけないトコロ。
この歌らしく、唯先輩らしい、そのカタチ。

……じゃあ、私らしいやり方って何だろう? 結局問題がここに帰ってきてしまう。
たぶん唯先輩ならあの時と同じく「やりたいようにやればいい」と言ってくれるんだろうけど。
でも今回はあの時と違って、その「やりたいように」のビジョンが全く見えない。



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