過去ログ - 京太郎「もつものと、もたざるもの」
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952: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/04/11(木) 00:35:13.02 ID:4Hfa2lmyo
「そういや、今日だったか? 新オーナーが来るの」

「そう言えばそうでしたね。どんな人なのやら」

チーフがカレンダーを見ながらそう言った。
京太郎が務める店は先月まで別の人間がオーナーをやっていたのだが、その男が別の事業に失敗し借金返済のため店を手放すこととなった。
それを聞いた京太郎はすわ一大事と新たな勤め先を求めて右往左往することになった。
麻雀メンバーの給料は自分が打った際の負け分を引くとほとんど手元に残らない。
つまり京太郎の貯金は殆どないに等しいため、店がつぶれ仕事を失うとすぐに干上がってしまう。
チーフと慌てて探し回る日々だったがある日、旧オーナーから店の権利をとある雀荘グループが買ってくれたことを告げられた。
最近景気のいいそのグループは現在のメンバーもそのまま雇用することを保証してくれ京太郎は胸をなでおろした。

「噂によると結構美人の女らしいぜ。しかもかなり若いとか」

「マジっすか。この業界じゃ珍しいっすね」

「できる女社長ってやつか? そそるな」

そんな話をしていると客から少し切羽詰まった声が上がった。

「すんません、リーチ代走お願いします」

「あ、はーい」

京太郎は反射的にそう返事をして声を上げた客と席を替わった。
席を替わった客は慌ててトイレに走って行った。
手を見るといたって普通のリーチドラ1。待ちも普通の1−4索待ち。
京太郎はそれを確認して牌を取っていった。


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