過去ログ - 【咲】京太郎「ありふれた不思議」【宮守】
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4: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/28(木) 21:06:46.78 ID:GM14yOvt0
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さて、指定されたクラスへと向かう。

やはりそこにも女子が多かった。

……もちろん、知り合いはおらず、少しだけ肩身の狭い思いをする。

それも束の間、いざ席に着くと隣の人が話しかけてきた。

それに交わるように前も、後ろも、斜め前も。

その子を中心に会話が始まる。

他愛もない、くだらない会話。

だからこそ、俺も参加できるのだけど。

自己紹介をしあって、自分の身の上を話して。

出身に関してなんか、大概が市、町で話すのに、俺だけ県単位で話すと笑われた。

……つーか、そんなことをしてしまったがために、長野はどんなところなんだ、と質問攻めされる破目に。

まあ、それによって、より溶け込めたからいいのだけど。

一日目にして好調なスタートだ。

神に感謝、神様本当ありがとう。

……なんていう考えが顔に浮かんでいたのだろうか。

何人かがこちらを向いてくすくすと笑っていた。

思わず恥ずかしくなって、ぽりぽりと頭をかく。

仕方ないじゃないか、嬉しいんだもの、ぼっち回避できて。

一日目って重要だし……なにせ、俺はある意味よそ者ですし。

嫌だけど、ある程度は覚悟していたんだもの。

それが、まあ杞憂に終って。

喜ばない理由がある打折るか、いや、無いといった感じだ。

それを口に出せばまた笑いが起こる。

どんどんと自分がその中へと溶け込んでいくように感じて、やはり笑みが抑えられなかった。


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