120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/02(土) 03:39:13.14 ID:r9wzDr+t0
向日葵「歳納先輩はさっきリロードしているときを狙う気かと言いましたわよね?残念ながら違いますわ。」
向日葵「私が勝つ唯一の方法は貴方に近づいてもらうこと。いくら短銃を持っているとはいえ猟銃を持っている貴方とは渡り合うことはできません。」
向日葵「でも、近づけば・・・近づきさえすれば貴方に勝てると思ったんですのよ。」
向日葵「近距離で撃ち合いになると思ったんですが、意外とうっかりさんだったんですのね歳納先輩。」
京子「ひまっちゃん・・・おとなしくしてって・・・言ったでしょ!!」
リロードする暇はない。近距離武器も持っていない。京子は猟銃で向日葵を殴ろうとしたが・・・
パァンパァンパァン!!!
京子「うううぅぅぅぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」
痛い。痛い。痛すぎる。向日葵はさっきこんなに痛い思いをしていたのか。かわいい後輩にこんな痛い思いをさせてしまっていたのか。後悔しながら倒れこんだ。そして、守れなくてごめんという思いでいっぱいだった。
向日葵「大丈夫ですわよ。楓との約束、神の抹殺、友達みんなの仇、必ずとりますわ。京子先輩は天国で見守っていてくださいな。」
京子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね・・・・・・」
向日葵「いいんですのよ。歳納先輩はちょっと厄介ごとに巻き込まれただけですわ。早く楽にさせてあげますから、安心してください。」
京子「・・・私は・・・天国から・・・・・・ずっと・・・・・・見守っているからね・・・・・・・・・」
向日葵「ええ。お願いしますわ。歳納先輩の考える遊び、私は好きなんですのよ。」
向日葵は宇理炎を構える。殺すためという言葉は合わない。救うため、幸せにするために、宇理炎を構える。
向日葵「では歳納先輩。これから天国へ向かうみんなによろしくお願いいたします。死ねるという幸せを味わってください。最低でも私よりも幸せになってください。」
宇理炎が発動する。地底から沸きあがった煉獄の炎が京子の体を包んだ。薄れゆく意識の中、京子はまた向日葵に呟いた。
京子「ごめんね。ひまっちゃん。」
言い終わると同時に煉獄の炎はなくなった。また、それと同時に京子の姿もなくなった。猟銃を残して・・・
向日葵「一応、形見ですわ。赤座あかねのように1300年経っても皆さんのことを忘れないために。」
京子の猟銃を拾った向日葵。弾は入ってなく使えないが、そんなこと関係ない。一生忘れることはないだろうが、もしも忘れてしまったときのため・・・
向日葵「あとは・・・・・・」
ともこが持っていた焔薙に近づく。拾おうとした時、天から来た青い四つの光が焔薙を纏った。
向日葵「木る伝・・・ありがとう櫻子。これで堕辰子を・・・・・・」
木る伝を纏った焔薙を拾う向日葵。すべてを終わらせるため、この武器は絶対に放さない。
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