35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 22:36:32.04 ID:y8XKonFyo
元トップアイドルで現在は765プロのプロデューサーを勤める律子は、その言葉に眼鏡をきらめかせて応じる。
彼女もそうだが、今回のドラマでは、現実の彼女たちと微妙に重なりつつ、細かいところでは異なるキャラクター付けがなされている。
そのわずかな現実感とその乖離が非現実感を増すのだとはスタッフの弁であった。
「現実味のあるドラマじゃないから出せるんですよ」
「っていうと?」
「ほら、不思議な力の部分ってCG処理じゃないですか」
「ああ」
なるほど、とうなずくディレクター。
「殴ってもCGで発光させるもんね」
「ええ。派手でありそうにないからこそ、まだ見る人も、ね。それに……って、あら」
卓上に置いておいたスマートフォンの画面が明滅している。
律子はそれをさっと手に取ると画面に映し出された相手の名前を見て、ディレクターに頭を下げた。
「すいません、うちの三浦から電話みたいです」
「あ、あずさちゃん? あずさちゃんにもよろしく言っておいてよー」
「はい、ありがとうございます」
律子は頭を下げて席を立つ。
部屋の隅へ行ってから電話を取るつもりのようであった。
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