36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 22:37:18.32 ID:y8XKonFyo
その間も、宴席では皆の会話が続いている。
少し離れたところでは、監督にお酌をしながら話しかける春香の姿がある。
「そう言えば、志乃さんはこられないんですか?」
柊志乃は、音無小鳥役を演じた女性アイドルである。
当初は当人にとオファーされていたのだが、小鳥が頑として出演を拒んだため、彼女が抜擢されたのだった。
なお、小鳥より遥かに出演シーンが少ないプロデューサーは、765のプロデューサー当人が演じている。
「柊さんは、いま海外だね。ええと、フランスのワイナリーの取材だったかな」
「へー。……全部飲み干しそうだよなあ」
監督を挟んで春香の反対側に座っている真が、けらけらと笑い声をたてる。
「もう、真。まあ、でもあの人は、うわばみですからねぇ」
春香の言葉に監督も笑う。
柊志乃は、業界でも有名な酒豪なのだ。
時にはライブの真っ最中でさえ酒を呷り、それをファンも楽しみにしているという人物である。
今日参加していれば、消費される酒量は大幅に変わっていたことだろう。
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