過去ログ - モバP「あんきら、っ響き良いよね」杏「何それ?」
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2013/03/11(月) 23:44:15.09 ID:v1KYU02Oo
「ほら、仕事に行くぞ杏。今日はテレビの収録だ」
少し間抜けそうな、おっとりとした声が杏を呼ぶ。
声をした方をチラリと一瞥すると、プロデューサーが仁王立ちしている。
「…やだぁ」
「何か理由でもあるのか?無いだろ?」
プロデューサーは、眠たそうな垂れ目で杏を睨む。
こいつは大人しそうなオーラを持っているけれど、セクハラが大好きな油断ならない奴だ。
「…面倒臭い」
杏は思った事をそのまま口にした。
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[sage]
2013/03/11(月) 23:45:50.32 ID:v1KYU02Oo
プロデューサーは呆れながら、杏を後ろから抱きかかえようとする。
杏は持ち上げられまいと、ソファにしがみついて抵抗した。けれど杏は貧弱なので、簡単に持ち上げられた。
「うるせぇ、行くぞ」
以下略
3
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[saga]
2013/03/11(月) 23:47:48.79 ID:v1KYU02Oo
だって、いくら働きたくないからと言って、一生働かない訳にはいかないだろう。
いや、出来ればそうしたいけど、流石に親も許してはくれない。
ならば一気に一生分を働いた方が楽ではないだろうか。
少なくとも杏はそちらの方が良
い。
以下略
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[sage]
2013/03/11(月) 23:49:14.71 ID:v1KYU02Oo
「まったく、お前はいつもいつもふざけた事を言ってサボりやがって」
「別にふざけてないよ、杏は本気だよ」
世の中には、働くのが生き甲斐の人もいるらしい。杏には恐らく一生理解できないだろうな。理解したくもない、とも思うけど、理解したいとも思う。
以下略
5
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[sage]
2013/03/11(月) 23:51:20.95 ID:v1KYU02Oo
杏が呼んだのに、プロデューサーは視線を杏に向けずに、まっすぐ前を向いたまま歩き続ける。
収録の時間に間に合いそうになくて、少し焦り気味なのだろう。
プロデューサーは、視線をこちらに向けないまま答えた。
「何だ」
以下略
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2013/03/11(月) 23:52:21.37 ID:v1KYU02Oo
少しは見返してやろうか、という気持ちも湧いてくる。
けれど面倒臭いという気持ちの方が圧倒的に強いので、思うだけである。
「うん、ないな」
以下略
7
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[saga]
2013/03/11(月) 23:58:29.66 ID:v1KYU02Oo
「はあー、疲れたぁっ。プロデューサー飴くれ」
「ほれっ、よく頑張ったな」
以下略
8
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2013/03/12(火) 00:01:19.51 ID:bsONMbI5o
「おい、始めに自己紹介してたじゃないか。聞いてなかったのか?」
「うん」
以下略
9
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[saga]
2013/03/12(火) 00:01:58.06 ID:bsONMbI5o
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「ふぁあ」
朝のまばゆい日差しに目を覚ます。けれどまだ眠たいので、日差しの届かない布団の中に潜り込んだ。
以下略
10
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2013/03/12(火) 00:02:59.41 ID:tJku32iDO
スレタイに'て'が抜けてない?
11
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2013/03/12(火) 00:03:03.57 ID:bsONMbI5o
「どうせまだ寝る気だろ?」
なかなか鋭いな。プロデューサーも、杏の行動が理解できてきたかな。
「えへへ、よく分かったね」
以下略
12
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本当だ、てが抜けてた
[saga]
2013/03/12(火) 00:04:44.28 ID:bsONMbI5o
「犯罪だよ」
「杏がちゃんと来ないからだよ」
そう言いながら、杏の寝ている部屋まで、プロデューサーは入って来る。
以下略
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2013/03/12(火) 00:05:59.41 ID:bsONMbI5o
「変態プロデューサー」
「なにっ、失礼な。お前みたいな小学生に欲情するか!」
勝手に合鍵作って侵入しといて、怒るとはなかなか図太い野郎だ。
以下略
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2013/03/12(火) 00:06:54.09 ID:bsONMbI5o
「お前はオカンか」
「ママって呼んでも良くてよ」
プロデューサーは、杏を布団から引っ張り出して抱きかかえた。
以下略
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2013/03/12(火) 00:07:52.18 ID:bsONMbI5o
そして、ゆっくりと口を開けた。
「杏、昨日風呂は入ったか?」
「何で?」
以下略
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2013/03/12(火) 00:09:19.61 ID:bsONMbI5o
「やめろ変態」
「匂いチェックだよ」
そう言いながら、頭だけではなく身体の方も匂いまで嗅ぎ出した。
以下略
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2013/03/12(火) 00:10:12.66 ID:bsONMbI5o
「おら、起きろ。着いたぞ」
頬を大きな手で、ペシペシと叩かれ目を覚ました。
「ん、ねむぅ。プロデューサー、おんぶして」
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2013/03/12(火) 00:10:54.30 ID:bsONMbI5o
「え?プロデューサー、本当に変態さんなの」
「ちげえよ、杏の匂いってなんか落ち着くんだよ。すげえ良い」
何が違うというのだ、変態ではないか。まあ、プロデューサーが変態かどうかは置いといて。
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2013/03/12(火) 00:11:45.25 ID:bsONMbI5o
プロデューサーはゆっくり顔を上げ、そして、そのまま顏を凍りつかせた。
いつの間にか、車の前には凛がいたのだ。杏もプロデューサーが匂いを嗅ぎたして、しばらくするまで気付かなかった。
凛は綺麗な瞳で、静かにまっすぐこちらを見ている。
「プロデューサー、どうする」
以下略
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2013/03/12(火) 00:15:40.66 ID:bsONMbI5o
プロデューサーはぐったりとしながら、また杏の匂いを嗅ぐ。何がプロデューサーを、ここまで突き動かしているのだろうか。
「落ち着くー」
「また、誰かに見られるよ」
以下略
21
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2013/03/12(火) 00:16:36.22 ID:bsONMbI5o
プロデューサーの言いたい事が、さっぱり伝わって来ない。
その言葉を聞いても、そう言えば昨日の大きな娘はきらりって名前だったなぁ、とぐらいしか思えない。
「何が言いたいの?」
以下略
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