過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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687:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/12(土) 23:16:29.86 ID:4jnML31Xo
 とはいっても、だ。
 特にこれといって特筆すべきところは特にない。
 それも当然のこと。 なにせここは学内で、奇抜な行動をとるわけにもいかないのだから。

智「……そもそも、宮って何してるんだろう」

 成人指定ゲームとか官能小説とか、人並みな欲求も勿論もっているのだろうけれど。
 それ以外の趣味は、と聞かれると、僕は然程宮和のことを知っているわけではなかった。
 大きい家で、外出にも厳しく、知識を蒐集するのが好き。
 この情報からいえば勉学が趣味と言われても納得してしまう。
 それだけではサブカルチャーに関しては何の知識も得られない為、インターネットにもそこそこ精通しているのだろう。
 ……なんとなく、だけれど。 プログラミングとかも齧っているような気がしてきた。
 もう何を学んでいたとしても驚かない。

 どうこうしているうちに、中庭へと出る。
 昼休みも半分を過ぎた。 既に昼食を終えた生徒達は、日のあたりのいい芝の上で談笑に耽る。

 雑木に隠れながら宮和の様子を伺うと、不意に視線がこちらへと向いた。
 一応僕の姿は隠れているはずだけれど。
 ドキドキと脈打つ心臓の音を感じていると声が向けられた。

宮和「和久津さま、そんなところに隠れて何をなさっておられるのですか?」

 心の中でほぅ、と息を吐く。
 どうやら宮和の目は誤魔化すことが出来なかったらしい。
 観念した僕は立ち上がって、宮和の言葉に少しばかり肩をすくめて答えた。


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