過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」 アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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◆jXxX9w2lpg
[saga]
2013/06/08(土) 22:14:38.19 ID:0tiqlWm6o
――柳洞寺――
『アーチャー!!』
振り返るとちょうど、セイバーの放った宝具がアゲハを呑み込む瞬間だった。
キャスターは最後の力を振り絞り令呪によってセイバーに宝具を使用させた。
一体どこまで意識が存在したのか、彼女が死の淵で望んだ宝具を一目見でも見ることは叶ったのか、今となっては何も分からない。
光は収束して再び、再び真っ暗な柳洞寺へと戻っていく。
凛はアゲハ、士郎はセイバーの元へと向かう。
近くまで来ると凛は注意深くアゲハの体を観察していく。
意識は失っている。
一番最初に目が行くのは勿論、腹部の刺し傷だ。
正確には腹部と胸部の中間辺りで、その傷は、ろっ骨を砕き、肺に穴を空けている。
サーヴァントと言えど、よくこれ程の傷で戦っていたものだ。
肺を潰されは、満足に呼吸さえ出来ずに苦しんだろうと言うのに。
人間ならば致命傷となったかもしれないが、アゲハの体はそれほど脆くできていない。
(大量出血の上に肺がやられて、脳への酸素供給が極度に減っている状態で運動したことによる意識昏倒。まあ、寝かしとけば問題ないわね)
他の部分にも目を移してみても目立つ傷はない。
とはいっても、このまま放置してしまえば回復するのに時間はかかるし、変な障害が残ってもいけない。
凛はアゲハの傷口に手をかざして治癒魔術をかける。
サーヴァントの傷口を塞ぐことは凛にとっては造作もない。
あとは寝かしておけば、自然に体力が回復して何の支障もなく動けるようになるだろう。
作業を終えて一息つくともう一度アゲハの顔を眺める。
顔色は悪くない。
それにしても。
本当に大したものだと、凛は感心する。
キャスターがマスターとなったセイバーに正面から戦って相討ちに持ち込むとは。
信じていなかったわけではない。
それでも、最初の召喚したとき印象とはまるで違う。
自分と年もさほど変わらぬ少年が、一層大きく見える。
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